クローバーの会の子どもを守る実行委員会統一要求書

 

 

 

(1)5歳児検診を「健診漏れ・発見漏れ・対応漏れ」がないよう、全ての対

   象者が健診を受けられるシステムを作り、完全実施してください。

 

(2)保健師を増員し、発達障がい児が小学校に入学するまでの期間の療育支

   援や教育支援などのトータル・コーディネーションを担ってください。    

   また、保健師対象の発達障がいに関する専門性向上を目的とした研修を 

   実施してください。

 

(3)広島市子ども療育センターは、医療機関にふさわしい施設・設備を整え

   てください。

 

そのために、電子カルテ化、MRIなどの設置、専門医・スタッフ(耳

鼻咽喉科の常駐、レントゲン技師など)の配置、専門医の育成を行って

ください。

 

(4)西部療育センター・北部療育センターに発達障がいの専門医(小児科

   医・精神科医)を配置し、18歳までの診療を行い、MRIなどの機器

   の設置や作業療法士・言語聴覚士の増員をするなど、広島市子ども療育

   センター規模の医療機関にしてください。

(5)三療育センター、特に、光町の子ども療育センターの初診待ち・診察待

   ちを1か月以内にできるよう、集団診察体制を取ってください。

 

(6)広島市立病院に、発達障がいの診断と治療を行う診療科を設置してくだ

   さい。併せて療育や社会復帰のための訓練を行う部署も併設してくださ

   い。

 

また、発達障がいの診断と治療を行う診療科のある子ども病院を作って

ください。

 

(7)学校教育(小~高)段階の発達障がいを持つ一人ひとりの子どもを担当

   する専門相談員を各学校に置き、日常の学校生活はもちろん、進学や進

   路にも対処でき、必要に応じて、該当児の関係者を一堂に集めてケース

   会議を開くことができるなど、系統的な療育や支援が行えるシステムに

   してください。

   専門相談員は、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、

   通級指導教室担当者、特別支援教育コーディネーターなど、現在の職種

   から専門的資質を持った人を育成してください。

(8)不登校や登校しぶりにも、専門相談員が対応し、学校や社会に復帰する

   ケースか、独自の進路を考えるケースかを見極めて、医療や福祉等との

   連携を図り、おのおののケースに合わせた支援計画を作成し、高卒認定

   を受けられるように学習支援を行うなど、経済的自立が出来るまでの一

   貫した支援ができるようにしてください。

 

また、公立校だけでなく、国立・私学の子どもも対象としてください。

 

(9)各校にあるふれあい広場は教室に格上げし担当教諭を配置、各区にふれ

   あい教室(明るく清潔で気軽に入れる場所)の設置、小学校から高校ま

   でを対象とした不登校対象校を新設など、不登校対策を総合的に進めて

   ください。

(10)通級指導教室(幼児対象~高校生まで)を各校に設置してください。

    各校に整備されるまでは、 巡回指導を行ってください。

 

(11)各学校内に、発達障がいを持つ児童生徒のための相談機関を作ってく

    ださい。

 

(12)放課後等ディサービスの質の向上を図るために、専門相談員を設け、 

やや長期的な視点に立ったアセスメントを提供できる支援計画の立案

などについて巡回指導を行ったり、「福祉サービス第三者評価」の役

割を担ったりできるようにすることで、全ての放課後等ディサービス

事業所のレベルアップを図ってください。

専門相談員は、個々の発達障がい児の支援計画を立案・プロデュース

できるよう、教育委員会と連携を取り、スクールカウンセラー、ス

クールソーシャルワーカー、通級指導教室担当者、特別支援教育コー

ディネーターなど行えるよう、横のつながりを強化してください。(13)兄弟・家族の心理的なサポート体制を確立してください。そのための

相談場所を整備してください。

(14)家庭内暴力などから身を守ったり気分転換を図ったりするための、家

 族のレスパイト(一時的休息)の提供、発達障がいを起因とするD

 V・虐待・家庭内暴力の相談機関を発達障がい者支援センター内に設

 け、臨床心理士や精神保健福祉士、社会福祉士など、必要な専門職種

 をそろてください。

 

(15)平成30年度から実施される精神障がい者の雇用義務化に伴い、広島市の企業に対して、企業が発達障がい者を雇用する際の不安や心配事を具体的に把握し、対処法や具体的な支援、雇用し続け、上手く成果を上げている企業例の紹介などの研修を、繰り返し実施し理解促進を図る取り組みを行ってください。

(16)広島市職員の採用に際して、発達障がい者雇用枠を設けてください。また、発達障がい専門のジョブコーチを、当初は各区に一人ずつ配置できるようにしてください。

(17)発達障がいに関するライフステージ全ての情報(医療機関・療育機関の一覧表、発達障がいに関する相談機関の一覧表(大学・個人経営も含め)、引きこもりセンター・生活就労支援センターなど関連機関の一覧表、放課後等ディサービス事業所・児童発達支援事業所・児童発達支援センターの一覧表、通級指導教室設置校・設置教室一覧表、就労支援事業所・ハローワーク一覧表、親や当事者の会の名称・所在地・連絡先の一覧表など)をまとめた「サポートファイル」の作成し、広島市のHPのトップページから簡単にアクセスできるようにしてください。