中2の男の子の母です。息子は小6の時にLDと診断されました。現在、市内の市立中学校に通っています。息子の中学校は今年から生徒が荒れ始め、先生は荒れる生徒への対策にお忙しい毎日を過ごされています。それは重々承知していますが、だからと言って遠慮していては何も始まらないので、親として後悔したくないという思いでこの場に来て発言いたします。



息子は今中2ですが、来年度高校入試を迎えるにあたって、中学校に周知徹底して欲しいことがあります。
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まず、中学校の定期テストの在り方についてお願いが2点あります。

(1) 問題用紙のすぐ下に解答欄を
テスト問題の問題用紙と解答欄が別々だと、問題と解答欄のマッチングに時間がかかって、問題を解く時間がなくなってしまいます。解答欄を間違えてしまうことがよくあるのですが、そうなると、書き直している間にテストが終わってしまい、分っている問題も解けません。小学校の市販のテストと同じように、問題用紙のすぐ下に解答欄を作っていただき、本人の力が発揮できるように配慮していただきたいです。

(2) テスト問題の文字は大きく鮮明に
テスト問題の文字を拡大してだして欲しいです。また、テスト問題は、図や絵を張り合わせたり、解答用の空欄を作る関係で、コピーを重ねているので、見えにくい部分が多いです。これでは、ただでさえ情報を統合する事にハンディがある息子には不利です。ちょっとした事なのですが、ご配慮をお願いします。



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次に、中学校の校内体制についてです
息子は小6の時にLDと診断されてすぐに、広島市青少年総合相談センターに行き、中学校入学前に、中学校の校長・教頭・コーディネーターの先生がいらっしゃる中、息子に必要な配慮事項について説明する機会を持たせていただきました。そのおかげで、中1の時には、専門的な配慮とまではいきませんでしたが、息子の事を気に掛けて下さっていることを感じることができました。しかし、進級して2年生になってから、子どもを通してその配慮さえも殆ど実感することができなくなりました。担任と校長、そしてコディネーターの先生も替わりました。これではいけない何とかしなければと思い、先日コーディネーターの先生とお話しする機会を持ちました。コーディネーターの先生は息子の事を配慮が必要な生徒だとは聞いていても、私が話すまでは、息子の実態は全くご存知ありませんでした。そのような状況なので、教科の先生方にも息子の事は殆ど伝わっていません。息子に関わる教科の先生には、個別に手紙を書いて、息子の事を理解してもらえるよう努めているのが、今の現状です。



平成19年4月1日に文部科学省より通知された「特別支援教育の推進について」の中では、配慮の必要な生徒について、校内委員会の機能を充実させて、校内体制を整えるという中身が書いてありますが、実際には整っていません。「教員の専門性を向上する」ともありますが、先生方がLDについて研修されているだろうことを、息子を通して実感する事ができません。この現状を改善するためにも、通知内容の各中学校への周知徹底をよろしくお願いいたします。
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