第8期 発達障がいの発見とその後の支援に関するキャリア研修会 第1回村主裕子先生

63日(土)中区地域福祉センターにて、第8期キャリア研修会第1回が開催されました。講師は、クローバーの会顧問 村主裕子先生です。

村主先生は、「豊かな言語発達やコミュニケーションを支えるために~子どもの発達課題と支援の内容~」をテーマに、子どもを理解するためには、発達の道筋を知ることが大切であると話されました。

前半は、子どもの発達段階とその特徴を、故京都大学田中昌人教授の「発達保障論」に基づいた発達段階についてのお話をされました。発達には順番に通って成長していく道筋があり、障害を持った子も含め、すべての子が同じ道筋を通ることを強調され、子どもの抱える困難さを読み解き、適切な指導を行うためには、この発達の道筋をふまえた指導を行うことが重要だと繰り返し話されました。後半は、発達障害から来る課題に対する取り組みを話されました。発達障害に起因して困る5つのケースについて、発達のどの段階でつまずきがあるのか、解説を加えながら、具体的な指導をお話し頂きました。先生が指導してこられた児童のノートの写真を提示され、上位概念と下位概念の学習や文作り、関連して教えていく語彙指導の様子がありありと伝わってきました。きっと子供たちは、通級指導教室で学習できることを自慢に思っていたのではないでしょうか。教科書だけでは学びにくい、言葉の法則や決まりを、子供たちの興味関心から出発して学びが深まるように構成されていました。

2時間半を駆け抜ける、盛りだくさんの内容を学ばせて頂きました。

 午後からは、対面開催になって初めての演習を行いました5つのグループに分かれ、ファシリテーターを中心に、テーマに沿った事例をグループのメンバーから出し合いました。その中から選んだ事例について、支援方法や,子どもの行動の読み解きかたを話し合いました。

 たっぷり時間をかけて参加者それぞれの経験や考えを話し合うことで、新しい支援の視点がもてたと、事例提供された方はとても喜ばれていました。