9月26日(土)平野晋吾先生 「発達障害と生活リズム ~その理解と支援~」

 南区地域福祉センターにて、福山市立大学准教授平野晋吾先生をお招きして「発達障害と生活リズム ~その理解と支援~」というテーマで、講演いただきました。

 

 医師、弁護士、心理士、教員、保育士、福祉関係者、保護者など、様々な職種で60名以上の参加者がありました。新型コロナ対策のため、会場内は常時換気し、講師の平野先生にもフェイスシールドを着用していただきました。

 

 発達障害のお子さんは生活リズム、その中でも特に睡眠に困難を持つ場合が多いですが、それは、本人のせいでも、家族のせいでも、学校の指導のせいでもない…それ以外の要因を持つ子がいるという事実を共有することから、支援が始まるという話が印象的でした。

 また、その中でゲーム依存についてのお話もありました。ゲーム依存の背景もまた複雑です。「やめなさい」ではやめられないゲーム依存…。研究ではゲームを始めた年齢が早いほど、1日にゲームをする時間が長くなる傾向があるそうです。子供の環境を整えてあげることも大事なのだと感じました。

 

 そして、実際の支援では、支援者の困り感で考えるのではないこと、あくまでも支援を必要とする子のニーズが何なのかをベースに考えていくことの大切さをお話しされました。

 

 またその支援は、本人の強み・できることを生かす支援を考えていくのが大切であること。そして睡眠を改善したいならば、「どれくらい遊んだのか?」「どれくらい食べたのか?」など、日中の活動量をあげることを考えるのが大切で、直接睡眠のことを考えるのではない指導を取ることの大切さをお話しくださいました。