1/13 第2期キャリア研修会 第4回「発達障がいの子どもに対するアセスメントと援助の仕方を考える~自閉スペクトラム症を中心に~」

1月13日(月・祝)10:00~16:00、東区地域福祉センター 3階大会議室で、第2期「発達障がいの発見とその後の支援に関するキャリア研修会」の最後となる、第4回「発達障がいの子どもに対するアセスメントと援助の仕方を考える~自閉スペクトラム症を中心に~」と題した研修会を、北九州市立大学教授 楠凡之先生を講師に開催しました。
参加者は医師や心理士、保健師、教師、企業コンサルタントなど65名。
10:00~12:30までの講話では、「自閉スペクトラム症の人が見ているビュー(見える状態・見ている景色)は、定型発達の人とは全く違う。異文化理解が必要。
力ずくでやらせようとしたり頭ごなしに教え込もうとすることは害にしかならない。
虐待は第4の発達障がいという言葉もあるが、自閉症スペクトラムの人のビューを理解して支援を行うことが必要である。
当事者のぶっきらぼうな態度や乱暴な言葉をマイナスとしてとらえるのではなく、そこに隠れている本人の願いや気持ちを深く推し量ることが、アセスメントには必要で、支援のスタートになると言われました。
自閉症スペクトラム症受動型の子に、漠然と『どう思う?』『どうしたい?』?と尋ねても理解できない。受動型の子が固まってしまい応えることができないような聴き方ではなく、『〇〇と〇〇だったら、どっちがしたい。』など数を絞った具体例を挙げ、答えやすくしてやることが大切など、多くの例を挙げ、子どもの見方や支援者の心の在り方について深く学べました。
午後は、演習でケース検討を行いました。
発達障がいの高校生が3年間の学級集団作りの中で大きく変化・成長し、クラスも変わっていく事例をもとに、参加者は8人程度のグループに分かれて、事例のビューをどうとらえるか、どうアセスメントし支援計画を作るかなどについて話し合い発表し合いました。
講師の先生のパワフルで熱いお話に、参加してくださった方々の満足した声をたくさん頂きました。
次の第3期は6月から7月ごろの予定です。