11月24日(日)、 第2期発達障がいの発見とその後の支援に関するキャリア研修会第 1回を開催しました。
下関市で小児科医をされている金原洋治先生をお呼びして、「 発達障がいの診断の仕方と留意点について」と題して、 午前中は講話、午後はグループに分かれての演習を行いました。
当日は、医師5名、心理士10名、保健師8名、幼稚園教諭・ 保育士11名、教師6名を中心に、65名の参加者がありました。
講話の中では、 確定診断は幼児期は難しいことが多く、小学校以降になることがある が、支援は早期から行う必要があること。保育現場での気づきが、専門医や親と比べて多いこと。多動やパニックなどに対する認識は深まってきたが、考えや感情をあまり表出しない子どもへの対応、 特に不安障害への取り組みが重要であること。場面緘黙など新しく発達障がいとしてとらえることになった症状に 対する支援の仕方。虐待による脳へのダメージの改善が難しいこと。など、 幅広くお話しくださいました。
午後の演習は、7つのグループに分かれ、 午前中の講話で分かったこと、 もう少しお話ししてほしかったこと、 意見交換を中心に行いました。
参加者の質問に、医療面だけでなく、保育・教育の課題、 就学相談など多岐にわたり一つ一つ丁寧に回答してくださいました 。
金原先生は、年間60回学校へ出かけ連携を図られていたり、 様々な下関市委員会の役員をされ、乳幼児健診はもちろん、 放課後等デイや就労など、 多くの分野で発達障がいの取り組みと連携を図っておられる経験を もとに具体的な回答をしてくださったので、 大変参考になりました。
また、発達障がいの有無を調べる様々な質問紙や調査票に、 各自が記入し結果を出す取り組みを指導してくださいました。
あっという間の研修会で、もう16時かと感じるくらいでした。