11/30 研修会(発達障がい児への指導法公開講座)

1130日(金)18302030、中区地域福祉センター5階で「学年に合わせた合理的配慮」と題して、広島市教育委員会特別支援教育課戸田美鈴主任指導主事にお話し頂きました。

はじめに、障害者差別解消法施行までの流れや合理的配慮の大まかな内容についてわかりやすく説明して頂きました。

次に、学年に応じた合理的配慮の例として、幼稚園・保育園等や、小学校・中学校の段階に分け、合理的配慮の具体例を紹介頂きました。

合理的配慮は周りの人の支援の仕方に目がいきがちですが、何より当事者である子ども自身がどのようにしたいと思っているのかを大切にし、それに沿った合理的配慮が必要だと話されました。

質問コーナーでは、多くのお母さん方から、小学校入学に関する質問や、特別支援学級から通常学級への措置変更はスムーズに出来るのか、特別支援学級から普通高校の受験は可能なのかなどの質問がありました。

あくまでも子どもの実態等を考えての上であるが、特別支援学級から通常の学級に措置変更することは可能であるし、特別支援学級の生徒の中にも高等学校を受験する生徒がいる。特別支援学級に在籍したら高等学校の受験ができないというわけではないというお話でした。

高等学校受験に関しては、中学校で行っている配慮の実績(別室受験、時間延長・文字の拡大や文字にルビを打つなど)が必要で、子どもの実態に合わせ、学校と「対話と調整」を重ねてほしい。というお話でした。直接説明を聞き、安心したお母さんも多かったようです。

 

最後に、合理的配慮は、子どもの成長に応じて変更、調整していくもの。高等学校進学がゴールではない。将来どのような生活を送りたいのか、その上で、子どもの実態に合わせどんな力をつけたいのか、どんな配慮が必要なのか等、日頃から本人と家庭と学校が一緒に考えてもらうのが大切ということを話して頂きました。